今回は相手との信用関係を作る上でつかえるバックトラッキングという心理学について簡単に説明します。
初心者向けに簡単に書きました。
バックトラッキングは相手と信頼関係を作ったり、会話を円滑に進めるために有効な方法です。
それではご紹介します。
バックトラッキングとは
バックトラッキングとは簡単に説明するとオウム返しのことです。
女性『この間、渋谷にランチに行ったんだけど、そこの〜が美味しくて。…』
自分『渋谷にランチに行ったんだ。…』
このように、相手が言った言葉を自分の言葉の中に入れ、会話を進めて行きます。
簡単な方法ですが、これにはどのような効果があるのでしょうか。
バックトラッキングの効果
バックトラッキングの効果は主に2つあります。
- 相手が無意識のうちにyesと肯定できる(yesの慣性の法則を使える)
- 話を聞いてるいるように感じさせられる
相手が無意識のうちにyesと肯定する
※yesの慣性の法則に関しては別記事参照
相手が言っている言葉をそのまま返すことで、相手は話を肯定することができます。
女性『この間ナイトクルーズ行ってとても綺麗だったんだ。そのあと食べたご飯もとても美味しくて…』
自分『ナイトクルーズ行って綺麗だったんだね。(相手:うんうん)ご飯も美味しかったんだ(相手:そうそう)』
このように相手が言ったことを繰り返せば相手は潜在的にでも言葉に発してでも肯定の方向に進みます。
すると信頼関係をスムーズに作れますし、相手は肯定しているので、こちらの要望にもyesと答えやすくなります。
話を聞いていると感じさせられる
オウム返しをすることで、相手に話を聞いていると感じさせることができます。
例を出して説明します。
1つ目の例は相手にとって話を聞いてあげている感じがする会話例です。
女性『友達のことで悩んでいて…』
悪い例
自分『どうしたの?』
いい例
自分『友達のことで悩んでるんだ。(相手:うんうん)どうしたの?』
相手が無意識のうちにyesと答えることで、抵抗感なく話を進められますし、相手も受け入れてもらえていると感じます。
2つ目は相手にとって会話が噛み合わないと思われてしまう、話をちゃんと聞いてもらえてないと思われてしまう例です。
①女性『風邪ひいて思ったけど、体調管理って大事だよね。』
自分『うん、健康って大事だよね。』
②女性『やっぱり仕事では挑戦が大事だよね』
自分『わかる、仕事ではやっぱり色んなことをやってみることが大事だよね』
上では体調と健康が噛み合っていません。下では挑戦と色んなことをやってみるというところがかみ合っていません。
言葉は同じような意味でも、若干ニュアンスや意味が変わることがあります。すると、『いやそうじゃなくて』と相手が思ったり、『ちゃんと話聞いてないじゃん』と思う原因になります。
相手が話している言葉をそのまま繰り返すようにしましょう。
バックトラッキングのやり方
バックトラッキングのやり方ですが、方法は
- 相手が言ったことをそのまま繰り返す
- 長い場合は要約して返す
この2つです。
相手が言ったことをそのまま繰り返す
相手がそのまま言ったことを繰り返し、会話を進めていく方法は上の例のような形で行います。
ポイントは、ただ返すだけでなく、きちんと会話を成り立たせることです。
相手が言ったことばかりでは会話は成り立ちませんので、そこを意識しましょう。
要約する
相手の会話が長い場合は、キーワードを盛り込んで返すといいです。
例えば相手が悩んでいた場合、女性『この間上司に仕事のミスで怒られちゃって、その後の新品の服にお茶をこぼして、家に帰ったらつまらないことで姉妹と喧嘩して、全然うまくいかない1日だった…』
自分『怒られて、お茶をこぼして、喧嘩して、色々嫌なことが重なっちゃったんだね。』
相手の会話が長い場合はそれを繰り返すと長くなって不自然なので、相手が言ったキーワードを拾って返すというイメージです。
まとめ
簡単にバックトラッキングをまとめました。
出会いの最初の会話でスムーズに話を進めるために有効です。
バックトラッキングを使えると、いちいち相手の言葉に反応する言葉を選ばなくてもいいので、頭をあまり使わずに会話をすることができます。
yesの慣性の法則と一緒に学んで実践していただけるといいと思います。
うまくいくように応援しています。